畑仕事のせいで、身体のあちこちが痛い。
今朝、そう言うと、
「痛いのは、私よ」
と愚妻が対抗意識を燃やす。
「いや、わしのほうだ。一輪車と耕耘機だぞ」
「私だって苗を植えたわよ」
「わしだ」
「私です」
「不毛の争いはやめよ。おまえが折れればすむことだ」
「あなたが折れればいいじゃないの」
論戦が始まると、我ら夫婦は俄然、元気になるのだ。
それにしても、ふだん使用しない筋肉を使うと、ギシギシと痛む。
空手の稽古で全身の筋肉を使っているのだが、負荷が違うのだろう。
(頭はどうか?)
という思いが脳裏をかすめる。
頭だって、ふだん考えないことを考えると疲労するのではないか。
きっと、これが、考えすぎて「頭がいたくなる」というやつなのだろう。
筋肉同様、頭もふだんから使う必要があると、畑仕事の筋肉痛でさとったのである。
筋肉痛と「脳」
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