歳時記

クリスマスイブに思う

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今日はクリスマスイブ。
 
これまでジングルベルが街に流れていても気にならなかったが、得度して僧侶のになった今年は、何とも耳について仕方がない。
 宗教的な意味合いで、日本人がクリスマスを祝うのではないということは承知していても、何とも複雑な心境である。
「美しい日本」とは、「日本の美徳」の再発見だろうと思う。言い換えれば、ジングルベルに決別したとき、私たちは真に「日本の美徳」に気づくのかもしれない。
 1月、私にとって初の時代小説『江戸の闇鴉』(ベスト時代文庫)を出す。江戸時代の勉強を通じて、日本には素晴らしい「美徳」があったことを再発見した。
 ジングルベルが耳につくのは、僧侶になったことよりも、そのせいかもしれない。

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