歳時記

左の腎臓がデコボコだ

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 何だかんだ忙しく、ブログを書く時間がなかった。
 で、結石に関して造影剤検査をすると書いたきり、その結果について報告していなかったので、
「どうだった?」
 と、友人たちからありがたいメールをいただいた。
 造影剤検査では、結石は排出されて問題なかったのだが、
「ウーン」
 と若い医者はレントゲン写真を見ながらうなって、
「ほら、左の腎臓が小っちゃいんですよね」
 と、イヤなことを言ったのである。
 なるほど、左の腎臓が右のやつより小さくなっている。
「気になるので、エコーの検査をやってみましょう」
 医者はすぐエコー検査にかかり、
「左の腎臓が凸凹してますねぇ」
「凸凹ですか」
「ガタガタと言ってもいいですけど」
 若い医師は表現が巧(たくみ)で、シロウトの私にも腎臓の状態がすぐに思い浮かんでくるのだ。
「左右アンバランスだとまずいですか?」
 シロウト考えを口にすると、
「アンバランスが問題なのではなく、片方が小さくなった原因が問題なのです」
 
 なるほど、ごもっとも。
 で、結論は、高血圧の影響で腎臓が弱っているとのこと。
「腎臓は悪くなったら治す薬はありませんよ」
 医者のご託宣に、愚妻がそばで大きくうなずいてから、
「血圧の薬、ちっとも飲まないんですよ」
 と〝つげ口〟をする。
 私が医者にかかるときは必ず一緒に診察室に入ってきて、私のことを監視するのだが、たいてい私の悪口になるのだ。
「ご主人、いけませんねぇ。薬はきちんと飲んでくださいよ」
 医者が味方するものだから、愚妻は勝ち誇ったように私を見て、
「ほら、私がいつも言ってるとおりでしょ」
 得意になっているのだ。
 愚かな女だ。
 医者の前で亭主を責(せ)めてどうする。
 私は無言で、小さく溜め息をつくばかりだった。

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