歳時記

畑の草ボウボウにア然

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 昨朝、ほぼ一ヶ月ぶりに畑に行った。
 これまで借りている100坪の方だ。
 草ボウボウであることはわかっているが、私の日程にくわえて天候不順で、畑に行く機会を逸していたのである。
 畑に行ってみて驚いた。
 一面、子供の背丈ほどの草がボウボウなのである。
 歩くには、草をかき分けなければならない。
 ジャガイモとカボチャの収穫が目的だったが、どこに植わっているかわからないのである。
「こりゃ、だめじゃ」
 という親父の一言で作業打ち切り。
 家路についた次第。
 で、本日。
 所用をすませて夕刻、草刈り機をクルマに積んで畑へ出かけ、100坪の草をなぎ倒した。
 ところがジャガイモも、カボチャも、植えた場所がわからないのである。
「どうしてわからないの? 自分で植えたんじゃないの」
 素朴な疑問を呈する愚妻に、
「ウーム」
 私は唸り、
「またにしょう」
 畑を後にしたのだった。
「草は伸びる前に取らんにゃいけんのう」
 帰りのクルマの中で親父が言う。
 言われなくてもわかっている。
 わかっていてできないのが「人生」ではないか。
 畑はいろなことを教えてくれるのだ。
 

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