歳時記

愚かの極み

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昨日、食事に行って、
「月日の経つのは早いねぇ。あと3ヶ月で立春だ」
仲居さんにそう言ったら、愚妻が恐い顔で私を睨みつけてから一転、笑顔をつくって、
「この人、ときどき変なこと言うんですよ。これから冬だって言うのに」

ホホホホと笑いでごまかしていた。

だが、立春は2月初め。
私はウソは言っていない。

やることが多すぎてカレンダーと睨めっこしていると、頭の中は立春どころか、はや盛夏なのである。

老少不定なれば死は時を選ばずで、あと何年を生きられるか誰もわからない。
葬儀で無常の法話をしながら、自分はと言うと、来年のことを考えている。
愚妻はもっと先のことを考え、千年も万年も生きるつもりでいる。
愚かも、ここに極まれりである。

先週まで左肩甲骨が痛かった。
それが治ったら、今度は右の肩が痛い。
順調に歳を拾っているということか。
ありがたいことである。

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