歳時記

この1年の分水嶺

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今夕、長野県の松代温泉から帰宅。
命の洗濯のつもりで予約しておいたのだが、仕事が片付かず、3泊4日間、部屋に籠って原稿を書いていた。
洗濯をしすぎて、私の命はボロボロである。

一方の愚妻は朝食時、正月なので大樽の日本酒が振る舞われ、
「朝から飲むのはちょっと」
と言いながら、枡でキュッ。
そのあと温泉に浸かり、ほどよく命の洗濯していた。

私は砥石を思い浮かべ、命をすり減らして生きている自分を想像するのである。

仏間を旧年中に片づけるつもりでいたが、とうとう手つかずになっている。
11月、12月と法務で忙しかったため、経本や袈裟、袴、衣、仏具が散乱状態。
見ると気分が滅入るので襖を閉めているが、何とかせねばなるまい。

さて、いつやるか。
目の前に張った年間カレンダーを見る。
すでに5日目ではないか。

溜息をつくか、気合いを入れて猛然とダッシュするか。
この1年を決定づける分水嶺に立つ気分なのだ。

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