歳時記

読経と執筆

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昨日は都内で法事があり、出勤した。
午前11時30分からだったが、大型台風が来ている。
朝の段階では、台風はまだ洋上にあるものの、早くも千葉県館山の一部に避難指示が出たとテレビニュースが報じていた。

私は千葉の自宅からクルマで行くので、もし高速道路が閉鎖ということになるとヤバイ。
法事に僧侶が遅れるわけにはいかないので、余裕に余裕をプラスし、早々に出かけた次第。

場所を確認し、喫茶店で時間をつぶしてから式場に早めに着くと、僧侶控室がふさがっていた。
まもなく空くということなので、応接コーナーに座って待っていると、控室から出てきた僧侶と顔を合わせて、
「あっ!」

知人僧侶であった。

火葬場であれば数が少ないため、こういうこともあるだろうが、都内の一ホールで顔を合わすとは珍しいことだ。
世のなか狭いものだと、法事の前に妙な感心をしたのである。

原稿を書く時間にくらべ、講演や読経は時間が短いので、時間の長短で言えば楽だ。
だが、原稿のように書き直しができない。
原稿書きを「録画撮り」とするなら、講演や読経は「生番組」ということになるだろうか。
一発勝負という心地よい緊張感があり、私は嫌いではない。

一方の原稿書きは「録画撮り」なので、直せばきりがない。
気が乗らなければ、だらだら時間ばかりが過ぎていく。
いま、急遽、頼まれたサンケイWeb「iRONNA」の原稿を書き終えたところ。

仕事は山積している。
引き続きパソコンに向かうか、風呂に入るか。
くだらないことで迷うのである。

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