首のストレッチに励んでいた。
ところが、よくなるどころか、かえって調子が悪くなった。
シロウト考えだが、頸椎症にはよくないようだ。
愚妻に言うと、
「当たり前でしょ」
したり顔で言う。
ならば、最初からそう言えばいいではないか。
卑怯者が、こういうのを「後出しジャンケン」と言うのだ。
だが首の調子が悪く、ロキソニンテープを毎晩貼って寝る。
困ったものだ。
一生、テープを貼りつつ過ごさなければならないのか。
嘆息していたら、たまたまFBで頸椎に効くというツボの動画を見た。
手の中指の第1関節と第2関節の間の部分がそうだとか。
これを揉めば頸椎に良いという。
半信半疑ながら、簡単なのでちょこちょこ揉んでみた。
驚いた。
効くのである。
首の凝りがなくなり、ときおり頸椎からくる肩や健康骨の痛みもなくなった。
ツボ、恐るべし。
すぐに夢中になるのは私の悪いクセで、ツボにのめり込む。
本を購入。
自律神経を整えるツボ、ストレス解消のツボ、快眠のツボ、肩の凝りをほぐすツボ。
面白くなって、愚妻を実験台にしてツボを押してみる。
「ちょっと、痛いじゃないの!」
いやはや怒ること。
ツボ、恐るべし。
だが、全身がツボだらけ。
そのうち、こんがらがってきて、どのツボが何に効くのかわからなくなった。
あれも効く、これも効くとツボを追いかけるのは欲であると気がついた。
頸椎に効くだけでじゅうぶんではないか。
猛省し、グリグリと指を揉んでいる。
と言いつつも、本気でツボ研究をやってみたいという思いも捨てきれないでいるのだ。