歳時記

二極分化の時代

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相変わらず米国のトランプ旋風である。
当初は悪役で世界中は拒絶反応を起こしたが、最近は風向きが変わってきて、
「トランプはそういう人」
と、認知されてきたようだ。

これはトランプに限らない。
自我を押し通せば当初は嫌われても、
「あの人は、そういう人」
と認知されるまで貫けば、世間は受けいれるということである。

いい方を変えるならば、
「謝るな」
「反省するな」
「言い訳けするな」
ということになる。

まして、個人尊重の時代である。
個人尊重とは「何でもあり」「何でもOK」ということ。

パジャマで出社した部下に対して、
「なんだその格好は!」

ガツンと怒鳴れば、ヘタすりゃパワハラにされてしまう。

犯罪者であっても、
「その人間をそこまで追いこんだのは、社会にも責任がある」
と主張すれば、「犯罪の加害者」は一転、「社会の被害者」ということになってしまう。

そういう時代なのだ。
それがいいか悪いか私にはよくわからない。
声を大にして自己主張を貫くか、「もの言えば唇寒し」で沈黙するか。
処世術も、どうやら二極分化の時代のようである。

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