大腸ポリープの病理検査は異常なし。
今日、病院で言われた。
「ポリープは線腫のもので・・・・」
若い医者が説明しかけたところが、同席した愚妻が、
「それって、要するに良性ということですか?」
イラついて口を挟む。
どんな病気でも、私の診察には愚妻は必ず同席する。
私は診察においてあれこれしゃべるのは、命を惜しんでいるみたいでカッコ悪いと思っている。
だからたいていフムフムと返事だけして黙して語らず。
そんなわけで、これまでは一人で診察を受けていたが、医者に質問をしないから病気の細かいところがわからない。
帰宅して愚妻に問われると、当然ながら「わからん」という返事になり、
「もう、何にもきいてこないんだから!」
怒り、いまでは必ず同席し、患者の私を素っ飛ばしてあれこれ医者に質問するという次第。
「それって、要するに良性ということですか?」
愚妻に問われた若い医者は、
「そういうことになりますね」
もってまわった言い方は愚妻の嫌うところで、
「もう、あの医者はハッキリしないんだから」
病院内のティールームでサンドウイッチを囓りながら憤慨していた。
「念のため2、3年後に内視鏡の検査を受けてください」
医者にそう言われた私は、
「生きていれば」
冗談を言ったところが、
「まだ大丈夫ですよ」
「まだ」とはどういう意味なのか。
私はこういうところに引っかかるが、愚妻はスルー。
病院に行くと、関心事は個人によって違うということが実によくわかるのである。