歳時記

肩甲骨の痛み

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葬儀が追加になり、週末は3件となった。
正月明けは忙しく、覚悟はしていたのでそれはいいのだが、困ったのは昨朝から右の肩甲骨あたりがまた痛み始めたことだ。

頸椎から来ていることは医者に言われてわかっている。
わかっているが、痛いものは痛い。

正月は一気に原稿を書くつもりでいたが、ズキズキ痛んで、とてもキィーボードが打てたものではない。
ズキズキすれば当然、考えがまとまらない。
考えがまとまらなければイラ立つ。
ズキズキにイラ立ちが加わって、仕事どころではなくなる。

やむなく階下の居間に降りて、
「痛テテテテ」
愚妻に訴えるが、
「ホント、困ったもんだわねぇ」

テレビを見ながらノンキなことを言っている。

「何とかしろ」
「私、医者じゃないから」
「バカ者。湿布を貼るとか、なにか方法があるだろ」
「しょうがないわねぇ。で、仕事は進んだの?」
「進むわけないだろ!」

ますますイラ立つのだ。

腕というのは意外に重く、下げると肩甲骨のあたりに負担がかかるため痛みが激しくなる。
昨年、この痛みに難儀したとき、葬儀での法話や出棺のときに腕が下げられず、両肘をクニャと曲げて妙な格好で立っていたものだ。

そう言えば葬儀の後、肩甲骨の痛みで法衣がうまく畳めないため出棺時間に追われ、
「痛テテテテ」
と導師控室で唸りながらあせったことが何度もある。

早く痛みがおさまってくれればいいがと、新年早々、念じるばかりである。

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