二日続けて近所の日帰り温泉へ出かけ、電気風呂(と言うのかどうか知らないが)、これに浸かってきた。
湯船に浸かっていると電気がピリピリくるやつで、このピリピリを腰に当ててこいと愚妻がうるさく言うのだ。
「私なんか、膝痛から何からかにまで電気風呂で治すんだから」
得意になるほどのことでもあるまいに、力説するから仕方なく行ってきた次第。
だが、年寄りが電気ピリピリに浸かっていると、足腰の痛み治療であることがバレバレではないか。
ジジ臭くて、カッコ悪い。
どうにも抵抗があるが、そこはグッと我慢して浸かってきた。
実際、どれぼとの効能があるのかはともかく、整形外科のリハビリで電気をかけるのに似ている。
プラシーボ効果ということもあるだろう。
で、どうだったか。
腰痛が峠を越えたようである。
わずか二日のピリピリで効果があるとは思えないので、自然治癒かプラシーボ効果なのだろうが、
「イワシの頭も信心から」
とはよく言ったものではないか。
人間は精神的生き物であると、電気ピリピリに再認識した次第。