ニュースは、県境を跨いで楽しむ家族連れ一色である。
行楽OKなら、千葉県袖ケ浦市にある東京ドイツ村に、ぜひ行きたい。
ホームページを見ると、花が咲き乱れていて心浮き立つようだ。
法務で近くを通るとき、「東京ドイツ村」という案内標識を見ると、無性に行きたくなるのだ。
で、先程も、テレビの行楽ニュースを観ながら、「行こう」と訴えると、
「どうしてドイツ村なのよ」
愚妻が怖い顔をする。
「フランス村があれば、そっちでもよい」
「あるわけないでしょ」
「となれば、必然的にドイツ村になる」
論理的に説得するが、耳を貸さない。
理由はわかっている。
日焼けが嫌なのだ。
近所の日帰り温泉の露天風呂に入るときも、陽に当たらないよう気をつけていると言っている。
いまさら日焼けしたところで大勢に影響はあるまいと思うが、そんなことを言って怒らすことはあるまい。
私ひとりで行けばいいのだが、入園券を買ったりするが面倒なのだ。
どこへ出かけてもソフトクリームを食べることにしているが、買うのは愚妻の担当。
昨日は必要があって法務局へ出かけたが、私は駐車場で待っていて、謄本を取りに窓口に行くのは愚妻の担当。
そんな私だから、いまもドイツ村に行けないでいるのだ