歳時記

外出自粛が懐かしい

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緊急事態宣言の解除で、次第に世の中が動き始めた。

愚妻が自粛期間、ヒマにあかせて家の中を整理したので、粗大ゴミがあふれている。
「いつ持って行くのよ」
市のリサイクルセンターが通常稼働をはじめたので、うるさく言う。

衣装部屋をゴトゴト動かし、生活の場として使用することにしたとかで、
「この部屋のエアコン、調子が悪いわね」
取っ替えるため、昨日は電気の量販店に連れて行かされた。

中年の気の良さそうなおっさん店員相手に、愚妻が値切りはじめる。
このおっさんでは愚妻にかなうわけがない。
ミエ張りの私は、こういうシーンは苦手なので、スーッとその場を離れる。
そのあと愚妻の満面の笑顔を見て、成果を確信する。

帰宅したら、クルマの冬タイヤをノーマルに変えなければならないので、いつデーラーに持って行くか頭に置いておけと私に命じる。

今朝も日帰り温泉へ行った。
いまキィーボードを打ちながら、ふと爪の伸びが気になり、
(切らなければならないな)
と余計な用事もできる。

今日の夕方は、宣言解除になったので、久しぶりに御宿の古民家レストランに顔を出すことになっている。
稽古の再開もそう遠くはないだろう。

あれやこれやの用事に翻弄されはじめた。
コロナの被害を被った人にはたいへん申し訳ないが、私は外出自粛のこの3ヶ月が至福だったのだ。

懐かしがると、
「大丈夫よ、2派、3派と続くから」
不穏なことを言いながら、
「夏マスク、どうしようかしら」

まなじりを決している。
愚妻は今日も意気軒昂なのだ。

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