歳時記

いまのうちに「日帰り温泉」

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朝7時、予定どおり日帰り温泉に行った。
男湯はガラ空きだったので、あとで愚妻に問うと、
「あがる間際まで私ひとり。貸切だったわ」
と喜んでいる。

7時開店の周知がなされていないせいか、自粛しているせいかわからないが、久しぶりに堪能した。
当たり前だったものが、コロナによって当たり前でなくなり、あらためて当たり前を手に入れて感謝する。
そんな気持ちだった。

刑務所を仮釈放になった者は、
「もう刑務所は嫌だ」
と誰もが口をそろえる。

それまで「当たり前」としていた自由を奪われ、仮釈放によって「半自由」を得ることで、あたらめて「当たり前」の素晴らしさに気づくからだ。

だが、そう言いながら、私が担当した対象者で、再犯して刑務所にもどる者は少なくない。

結局、どんなに素晴らしいことであっても、「当たり前」は空気と同じで、存在そのものか文字どおり「当たり前」になってしまう。
人間が繰り返す愚かさの一つであり、私たちは愚かであると反省しつつ、また同じことをしでかすのだ。

コロナの第2波はいつ来るのか。
いまのうちに日帰り温泉に行っておくべぎだと、これだけは愚妻と意見が一致したのである。

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