歳時記

Web会議である

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昨夕5時から、私ども昇空館理事によるWeb会議が行われた。
私は邪魔になるだけなので参加しなくてもいいのだが、いま流行のWeb会議がどんなものか体験したくて、画面に顔を出した次第。

身体を運ばなくていいのだから便利である。
馴れればもっと効率的に、内容も実り多いものになるだろう。

と同時に、説得術やアピール術は確実に様変わりする。

コミュニケーション術は、心理学によれば、相手の仕草などノンバーバルコミュケーション(非言語コミュニケーション)が情報伝達の55パーセントを占め、会話の内容はわずか7パーセントにとどまるとされる。

Web会議というバーチャルな画像伝達では、ノンバーバルコミュケーションの影響は確実に低下するだろう。

Web会議は言葉によるコミュニケーションであって、
「俺の目を見ろ、何にも言うな」
といった昭和的な「無言コミュニケーション術」は通用しなくなる。

「あのう、声が聞こえませんが?」
いまの若い人なら、きっとそう言うだろう。

まして政治家の「腹芸」など、時代の彼方である。

いやいや、沈黙という愛の告白だって。

書は余白で見せる。
落語は間(ま)で聴かせる。
ならばWeb会議では、沈黙と間(ま)の持つ意味を言葉でどう表現すればいいのか。
昨夕、会議のあとで考えた次第。

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