歳時記

「電器量販店に行け!」

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プリンターのインクリカートリッジの取り置きがなくなった。
道場の仕事と自宅と合わせて3台あるので印刷には困らないのだが、うち2台がレーザープリンタ、1台がインクジェット式で、こっちのインクの取り置きがなくなったのだ。

インクジェットはレーザーに比べて印字スピードは落ちるが、仕上がりがきれいで、特にスキャニングした書籍のプリントはインクジェットに限る。

で、さっそく本日、電器の量販店に買いに行くのだが、外出自粛である。
しかも量販店は、コロナ地雷原の危険地帯ではないのか。

どうすべきか。

今朝、ウオーキングしながら思案していて、ハタと気づいた。
そうだ。
いまこそ愚妻の出番ではないか。
自家製マスクにゴーグル、手袋、携帯消毒、さらにフェイスガードまで自作しているのだ。

フェイスマスクは強盗と間違われる危険があるので、これはなしにして、愚妻に買わせよう。

帰宅して、さっそく命じた。
「わしが店の駐車場で待機し、後方支援するから、おまえは店内に突撃せよ」

文句を言うかな、と思ったら、
「わかった」
まなじりを決している。

行く気満々なのである。
愚妻は障害物レースの馬と同じで、目前にハードルがあると飛びたがるのだということを、結婚46年目にして今さらながら気がついたのである。

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