ふと思い立って、愚妻を私がかかっている整形外科へ連れて行った。
愚妻の半月板損傷を診てもらおうと思ったのだ。
インフォームドコンセントというやつである。
結果、「人工関節は必要なし」との診断。
「私もそうじゃないかと思ってたのよ」
愚妻が勝ち誇ったように言う。
愚かな女だ。
私が診察に連れて行ったから判明したのではないか。
まず、この私に感謝するのが人の道である。
厳しく諭すと、
「じゃ、私が歩けなくなってもいいの? 困るのはあなたでしょ」
論点をすり替えて反論してくる。
前にも増して、すっかり元気になったのである。
一方、私の肩甲骨と肩は依然、痛みがある。
壁のカレンダーを見やると、あれこれ用事があって胃も痛くなる。
昨日、今日、明日と午前中に用事があり、日帰り温泉はパス。
昨日が祭日だったせいか週間ペースが狂い、今日が稽古日であることをコロリと忘れて来客と約束した。
老体にムチ打つのも、そろそろ手加減しなければなるまい。