歳時記

電気風呂に浸かる

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昨夜は温湿布(というらしいが)、それを愚妻が左肩に貼ってくれた。
わざわざ買いに行ったそうで、やさしいところがある思ったら、
「今日はポイントが3倍つく日なのよ」
だから、それまで買いに行かなかったのだそうだ。
どっさり買ってきたと得意がっていた。

邪(よこしま)な愛情では、治るものも治るまい。

で、今朝。
「どう?」
「痛い」
「じゃ、日帰りに温泉に行って、電気風呂に浸かりなさいよ」

それで、いま日帰り温泉にいる。
電気風呂はピリピリピクピクするが、そんなことで治るのか。
愚妻は自分が温泉に浸かりたくて、そう言ったのではないか。
あれこれと懐疑はぬぐえないのだ。

肩が痛いと、胃まで痛くなってくる。
つらくなり、先ほどキィーボードを打ちながら立ち上がって「ウォー」と背伸びすると、従業員のアンちゃんが、
「ハイ、ただいま!」
すっ飛んで来た。

「何でもない。背伸びしただけだ」
「失礼しました!」
ネアカの若者である。

愚妻は知るまいが、私はこうして難儀しながら、少しずつ仕事を進めているのだ。
今日の午後は保護観察対象者と面接があるし、週末は法務もある。

肩が痛くても、用事は待ってはくれない。
明日は、どこか整形外科医にでも行ってみるか。

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