昭和街金ビジネスの2大帝王の素顔
彼らの拝金主義は、令和の新時代に、私たちの〝映し鏡〟になる!
昭和の時代、株式会社アイチは商業手形割引と不動産担保融資を中心に金融界を席巻し、会長の森下安道は「街金の帝王」と呼ばれた。
片や、株式会社武富士は小口金融、いわゆるサラ金業界トップに君臨。率いた武井保雄は、世界長者番付に名を連ねた。
彼らこそ、まさに昭和が生んだ「金融界の怪物」であり、最後は破綻したことにおいて「金融界のあだ花」でもあった。
本書は、怪物と呼ばれた二人が、何を考え、その結果、なにがどうなったのかということを、当時の彼らを知る人たちに徹底取材し、ノンフィクション・ノベルとして構成。
「おカネを儲けることは悪いことですか?」──二人のそんな声が聞こえてくる。
主な内容
第一章 人生に「遅すぎる」はない
◎マムシの森下
◎ゲン担ぎの武井
◎「ワガママ術」がカリスマを作りあげる
第二章 交渉術
◎武富士、アイチの企業風土
◎「寝ずに働け。仕事は人生を楽しむためにするんだ」
◎鬼にもなれば仏にもなる
第三章 運の存在を信じる
◎アイチの手法を銀行が学ぶ
◎二人の怪物の人格は、お金に対する距離感にあらわれる
◎「金融の闇」の裏事情
第四章 すべての営みは〝弱肉強食〟
◎森下と武井の〝人間の幅〟
◎ビジネスは修正よりも〝見切り〟が大切
◎社員の分際
第五章 バブルの残影
◎銀行からの救難信号が出た
◎「借金は返さなくていい、貸付はしない」いまは動くな
◎マムシの森下が消えて行く
◎そして武井も消えた 他
書籍情報
出版社
青志社
発売日
19.12.25刊
価格
本体1,400円+税