驚いた。
本当に驚いた。
今日、四十九日のお勤めに出かけたのだが、故人のお孫さんに当たる若い娘さんが、
「ブログ、見ています」
と言ったのだ。
愚妻の話が面白いとも言ってくれた。
たいていのことには驚かない私だが、これには驚いた。
で、さっそく帰宅して、愚妻にこのことを告げ、
「おい、心せよ。お前が知らないところで、お前は知られておるのだ」
と言ったところが、
「ちょっと、人の悪口ばっかり書いて、知らないわよ」
私の言葉は、何を言ってもむくれるのである。
明日の午後は、新しく買った洗濯機が届くそうだ。
私はどういう状況になっているのか知らないのだが、
「明日、朝の9時から9時半のあいだに、あなたの携帯に電気店から配達時間を知らせてくるから聞いておいて」
先程、そう言われて、配達のことを知った。
「なぜ、わしの携帯なのだ。お前の携帯でいいではないか」
抗議すると、
「その時間、私は岩盤浴に入っているでしょ」
私は8時30分から、日帰り温泉の食堂で執筆している。
だから、電話を受けろというわけである。
ひどい話しではないか。
「仕事の邪魔になるから」
という気遣いはいっさいなく、岩盤浴のことが最優先で、私に電話を受けろという。
電話そのものはどうってことはないのだが、
「そろそろかかってくるかな」
と気になり、気が散るではないか。
「山内一豊の妻は誉れ高いが、お前は〝山外一豊の妻〟だな」
嫌味を言ってみたが、馬耳東風。
雨ニモマケズ、嫌味ニモマケヌ。
私ハ、ソウイウ人ニナリタイ。