歳時記

いじけますな。

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 昨日は、早朝から外出し、あわただしい1日だった。
 夜の8時、仮眠しようとベッドに入ったら、明け方4時まで熟睡していた。
 毎週、月曜日は連載コラムの〆切であることをコロリと忘れていて、あわてて書き始める。
 いま、階下の玄関でドアが開く音がした。
 愚妻が日帰り温泉へ出かけたのだ。
 この元気は、いったいどこからくるのか。
 愚妻が元気になればなるほど、私は萎えてくるような気がする。
 人生は「ゼロサム」で、プラスとマイナスは足してゼロが私の自論だが、どうやら夫婦もそのようである。
 私はこれから限りなくゼロに向かい、愚妻は限りなく無限大に近づいて行くのだろう。
 愚妻が輝く時代。
 亭主の私は、漆黒の闇に落ちていく。
『いずれの行も及び難き身なれば、とても地獄は一定すみかぞかし』
 親鸞さんの言葉が脳裏をよぎる。
 疲れてくると、ホンマ、いじけますな。
 私はこれから自宅の風呂に入る。
 昼は、都内で知人に会う。

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