歳時記

大所高所という「まやかし」

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 アメリカは北朝鮮を攻撃するのか。
 連日のニュースと解説を耳目にしていて、
「なんだかなァ」
 と思ってしまう。
 特に評論家諸氏は、アメリカが「やる」とも「やらない」とも明言せず、
「何が起こっても不思議ではない」
「可能性は排除できない」
 と、口調こそキッパリとしているが、要するに「わからない」と言っているのだ。
「これなら私でも言えるわ」
 と愚妻があきれていたが、まったく同感である。
 実際、どうなるかわからないにしても、専門家であるなら、自分なりに現状を分析して、
「私はこう読む」
 と、自分の意見を口にするべきではないか。
 それをしないで、「何が起こっても不思議ではない」と言って逃げるのはいただけない。
 なぜ、彼らが明言を避け、言葉に保険を掛けるかと言えば、結果が間もなく出るからだ。
 これが、「今後、世界はどう動くか」といった大所高所のテーマであれば、結果は雲の彼方なので、「こうだ」「ああだ」と言いたい放題で、わかったようなことを言う。
 プロ野球の勝敗予測といっしょで、どのチームが優勝するかについては、堂々と意見を開陳するが、
「さあ、今夜のナイトゲーム、どっちが勝ちますか?」
 と問われたら、「何が起こっても不思議ではない」式のコメントになる。
 大所高所からの総論なら誰でも言えるのだ。
 政治家が信用されないのは、まさにここにある。

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