先ほど一冊脱稿し、風呂に入ったところ。
これを含めて今月は二冊入稿、来週の頭にもう一冊〆切がある。
よく仕事をしている。
今日は自宅で仕事をし、居間へ降りていくと、テレビの前に坐っていた愚妻が振り返り、
「ほら、観て。ガラパゴスのイグアナは海底に潜って海藻を食べるのよ」
ノンキな女だ。
疲れてフラフラの私は、めまいがしそうになった。
5月は9日から一週間かけて、道場の床を張り替える。
床のどこが悪いと言うわけではないのだが、残りの人生を考えると、たとえば5年後、70歳になって床が痛んだ場合、張り替えるだろうか。
そう考えると、
「いつまで体力が続くかわからないから」
という理由で、改修はしないに違いない。
ならば、いまのうちだと思い立ち、
「こういうことも、終活の一環なのだ」
と、愚妻を諭したところが、
「ちょっと、タダじゃないのよ!」
怒られた。
費用がかかることを、すっかり忘れていたのだ。
それもそのはずで、リフォーム店の折衝もそうだが、世間との関わりはすべて愚妻まかせ。
「結局、怠け者なのよ」
と、愚妻は私のことを悪く言うが、怠け者なのではない。
世間の雑事に関心がないだけなのである。
床の張り替えもいいが、人生は無常。
5年後を考えている自分は、何と愚かしいことか。
反省しつつも、浄土真宗は「愚」を自慢することに思い当たった。
ならば、愚かな私は胸を張っていいのである。
疲れた頭は、そんなくだらないことが次から次へとよぎるのだ。
疲れた頭に雑念
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