乙武洋匡氏の不倫騒動。
「どう思うか」
と、愚妻に尋ねると、
「悪いに決まっているでしょ」
言下のもとに斬り捨てる。
「なぜだ」
「当たり前でしょ!」
目を吊り上げてから、
「あなたもしたいの!」
いきなり論理をすり替えて責めてくる。
主婦(と言っても、愚妻はいささか歳をくっているが)にとって夫の不倫は、問答無用の「悪事」なのだ。
自民党が、参院選候補の目玉とした乙武クン擁立に、黄色信号が灯るのも当然だろう。
それにしても、どうしてこうも「不倫」がヤリ玉にあげられのだろうか。
周知のように性の開放はどんどん進み、夫婦別姓の論議や、女性の自立の進展など、「夫婦」の結びつきは希薄化をたどっている。
ところが、その一方で、「不倫」は激しく非難されるのだから、その精神構造はよくわからないですな。
執筆のため、いま名僧たちの半生を読み込んでいるが、今朝は「西行」に取り組んでいる。
西行は出家するに際して、家族を断ち切るため、すがりつく幼い娘を縁側から蹴落としている。
かつて「浮気は男の甲斐性」と言われたものだが、いまの時代、不倫するときは西行の覚悟が必要なのだろうと、資料を読む途中で雑念がよぎるのだ。
新刊『ヤクザ式 心理戦に勝つ「ものの言い方」』が、発売2週間で重版決定。
仕事に追われて、私の場合は不倫どころではないのだ。
不倫はヤバイですな
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