当道場の秋期審査会も日曜日に終わった。
今年もあと3ヵ月。
用事も仕事も山積しているが、必要があって、「日本騎兵の父」と呼ばれる秋山好古大将のことを調べていたら、
「人間は一生働くものだ。死ぬまで働け」
という好古(よしふる)の言葉に出くわし、思わず唸った。
還暦以後は余生と決め、実際、そのつもりで日々を過ごしているが、
「余生だから働かなくていいということにはならないのではないか」
と、そんな思いがよぎったのである。
結論から言えば、余生だからこそ、真剣に、もっともっと働くべきだということである。
「働く」とは趣味に生きることではなく、社会的な意味を持つ活動ということだ。
好々爺であってもちろん構わないし、ノンキな生活でもかまわないが、やはり人間は死ぬまで働くべきだろうと、秋山好古の言葉を噛みしめた次第。
忙しくてしばらく畑をサボっていたが、もう一度、本格的にやってみることにした。
原稿は、空手の指導をしながらでも、散歩しながらでも、畑をしながらでも頭のなかで書けるし、これまでもそうやってきた。
それをもっと真剣に集中してやれば、時間はつくれるはずである。
ネットのニュースによれば、「幸福の国」と呼ばれるブータンが、いま深刻な薬物汚染に揺れているそうだ。
その背景として、若者の高い失業率が指摘されている。
人生にとって「働く」ということの意味は、経済的問題だけなのだろうか。
「死ぬまで働け」
という好古の言葉の意味は深く、そして重い。
「死ぬまで働け」
投稿日: