「あっ、芽が出ている!」
先日、庭で愚妻が騒いだ。
何のことかと思ったら、「プランター畑」に植えた野菜が芽を出したのだという。
庭を「プランター畑」にすることを、私はすっかり忘れていた。
前へ前へと走る性分の私にすれば、「プランター畑」はとっくに過去のものになっているのである。
プランターどころか、私は家にいても窓の外を見ることがない。
自宅にいるときは、コタツに寝そべってアイパッドでニュースをチェックしているか、風呂に入っているかのどっちかなので、庭に目をやることもない。
したがって、道場の仕事部屋に行こうと玄関を出て、
「ありゃ、雨か!」
ということが、よくある。
私は、関心があることにはトコトンこだわるが、そうでないものに対しては見向きもしないのだ。
「それって、ワガママなだけじゃないの」
と愚妻は悪態をつくが、限られた人生、ワガママに生きなくてどうする。
ワガママに生きる
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