イスラム国の人質事件。
期限の72時間が過ぎた。
どういう結果になったか、現段階では不明だ。
「命は地球より重い」ということから言えば、身代金で命が助かるならそうすべきだろう。
一方、アメリカは、テロリストへの身代金支払いは、すべての市民を危険にさらすとして、反対を重ねて表明した。
これも「正しい」
勝手に危険地帯に行った以上、それは自己責任であるという意見もあり、これも納得させられるものがある。
身を賭してジャーナリストとしての使命を果たそうとしたという意見も、まったくそのとおりだと思う。
視点を変えれば、それぞれが「正しい」のだ。
すべてが正しいと言うことは、すべては正しくないということでもある。
イスラム国は「正義」を主張する。
アメリカも、ロシアも、中国も、韓国も、すべて「正義」がある。
かつて大英帝国は七つの海を支配した。
フランス、スペイン、ポルトガルは植民地で何をしたのか。
「歴史に学べ」とは、歴史を教訓にせよという意味で使われるが、それは違う。
「歴史に学べ」とは、「人間は愚かゆえ、同じことを何度でも繰り返すことを知れ」という意味に、私はとらえている。
正義は「絶対値」ではなく、力の強い者が常にその時代の「正義」とされるのだ。
「正義」とは何か
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