昨日は、市の検診で、胃カメラを飲んだ。
検診はバリウムを飲むか、胃カメラか選択になっているそうだが、予約を取ったのが愚妻で、
「胃カメラにしたから」
そのあと続けて、
「バリウムだと、再検査のとき胃カメラになるから面倒でしょう。だったら最初から胃カメラにしたほうがいいもの」
確かにそうだ。
以前、ピロリ菌の検査で胃カメラを飲んだことがあり、あまり気が進まなかったが、仕方がない。
で、昨日の検査。
看護婦さんがマニュアルに従って、
「歯は、入れ歯ですか?」
と、笑顔で問う。
「違う」
いささムッとして答えると、
「それはいいですね」
と、これも笑顔。
なんじゃ、わしは入れ歯の老人に見られているということか!
あまりにガク然として、胃カメラの苦痛など感じているヒマはなかった。
クルマで行ったので、検査あと30分ほどベッドで横になってから帰るよう看護婦さんに言われたが、1時間以上、すっかり寝入ってしまい、看護婦さんに起こされてしまった。
入れ歯爺さんに見られたショックで、寝入ったに違いない。
胃に少しばかり潰瘍があり、細胞を検査に回すという。
愚妻にそのことを告げると、
「ほら、やっぱり胃カメラにしておいてよかったでしょ。二度手間になるところだった」
と、自分の判断の的確さに喜んでいる。
ここは喜ぶより、心配するべきだろうと思うが、愚妻にその気はさらさらなし。
入れ歯を問うた看護婦さんも、愚妻も、女というのは何と残酷な生き物ではないか。
健康診断で胃カメラ
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