アイパッド用のキィーボードを買った。
携帯用のミニサイズだ。
パソコンで書きかけの原稿をテキストにしてドロップボックスに放り込んでおけば、これをアイパッドで呼び出し、継続して執筆ができる。
短時間の外出であれば、ノートパソコンを持ち歩かなくてもアイパッドで処理できる。
アイパッドは薄くて軽く、動きも速い。
バッテリーも長持ちする。
本当に便利になったものだ。
もちろん、便利になったからといって、素晴らしい原稿が書けるわけではない。
だが、気分よく書くことができれば、原稿は当然、よくなるはずだ。
だから私は昔から、筆記用具やカバン、手帳といったものに凝る。
気に入った筆記用具を買えば字を書きたくなる。
カバンを買えば、持ち歩きたくなる。
手帳を買えば予定を入れたくなる。
あるいは気に入ったブックカバーをつければ、本を読みたくなる。
空手着を新調すれば稽古をしたくなる。
例を挙げれば切りがないほど、「持ち物」や「身につける物」はモチベーションを高めてくれるのである。
「また本を買ったの!」
「またパソコンを買ったの!」
「また帯を買ったの!」
私が何か買うたびに愚妻が目をつり上げる。
そのときは上記の「モチベーション」を高める話をして聞かせるのだが、〝愚妻の耳に念仏〟で、
「その割りには、ちっとも仕事をしないじゃないの!」
目はさらにつり上がる。
だから私は言ってやるのだ。
「モチベーションを上げるには、まだまだ買いようが足りないのだ」
アイパッドとモチベーション
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