歳時記

正月から、揚げ足の取り合い

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 旧年1月1日のブログを見ると、
《昨夜は子、孫が遊びに来ていて、遅くまで飲んでいたようだが、私は8時にはベッドにもぐり込み、仏教本を読んでいた。
『紅白歌合戦』も楽しいだろうが、仏教世界にひとり心を遊ばせるのも愉快なものである。》
 そう書いてある。
 昨夜も子、孫が遊びに来て、遅くまで飲んでいたようだが、私は早々7時にはベッドに入った。
 単純に眠かったらである。
 本も読まない。
 ぐっすり。
 起きたら朝の4時。
 5日が単行本の原稿渡し。
 そそくさと風呂に入って、道場の仕事部屋へ。
 何の変哲もない正月。
 いや、変哲のないことを歓ぶべきか。
 いやいや、変哲はあるのだろうが、きっとそれに気がつかないだけなのだろう。
 気がつかないことは、いいことか。
 それとも不幸なことか。
 くだらないことを考えていたら、昼に愚妻から電話。
「お雑煮、食べないの?」
「食べないのではない、食べる時間がないのだ」
「だからどうするのよ」
「食べに帰る」
「あら、時間がないんじゃないの?」
 今年も正月から、揚げ足の取り合いなのである。

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