午前中は保護司の研修会。
午後は都内で所用。
しかも、仕事が詰まっていて、毎日、時間に追われている。
老いた駄犬の〝マック爺さん〟は、メシのとき以外はグーグー寝てばかりいる。
寝姿を見ているうちに、うらやましくも腹立たしくなって、
「ワン!」
でっかい声で吠えてやると、〝マック爺さん〟がビクッと飛び起き、
「どうしてイタズラするの!」
もっとでっかい声で、愚妻が怒った。
「一家の主(あるじ)が寝ずして苦労しているというのに、愚かな犬が惰眠をむさぼるとは何事だ」
「バカみたい」
愚妻がフンと鼻で笑って、視線をテレビにもどす。
「肩を揉め」
と言いたいところだが、素直に聞き入れるわけがなかろう。
しょうがない。
原稿を書くか。
苦労するのは、主(あるじ)だけなのだ。
苦労するのは、主(あるじ)だけ
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