昨日、孫二人が遊びに来たので、いい機会だと思い、私のフンドシ姿を見せようと思ったところ、
「ちょっと、バカなことやめてよ!」
愚妻が烈火のごとく怒った。
「なぜだ」
「よそへ行って、ペラペラしゃべるじゃないの」
「しゃべってもいいではないか。そもそもフンドシは日本古来の・・・」
「あなただけ古来をやっていればいいでしょ!」
かくしてフンドシの〝ご開帳〟は断念した次第。
孫たちは貴重な社会勉強のチャンスを逸したことになる。
不幸なことではないか。
これが先日までの私であれば、
「バカ者!」
と一喝しているところだが、「怒らない」と心に誓った私だ。
愚妻の暴言に、ただ穏やかに笑みを湛(たた)えるばかりであった。
果たして、この穏やかな笑みが何日続くだろうか。
それでも私は怒らない
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