歳時記

愚妻の外出

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 愚妻が本日から二泊三日で、郷里の墓参。
 私の着替から風呂でポリポリ囓る煎餅まで、用意万端ととのえるのは当然として、
「マックのエサを忘れないでよ」
 と、駄犬の〝マック爺さん〟のことを念押した。
 だが、私はウチの駄犬が何を食べているのか知らないのだ。
 そのことを正直に告げると、
「もう役に立たないんだから」
 とブツクサ言いながら、すぐさまドッグフードを何食分かビニール袋に小分けして、
「ふやかしてから、あげてよ」
 と、また念押しである。
「面倒だから三日分をいっぺんに与えておいて、朝晩食べるように駄犬に命じておこう」
 私が言うと、
「犬にそんなこと言ってわかるわけないでしょ!」
 私を一喝して出かけて行った。
 元気な女である。

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