歳時記

何事も「楽しみながら」である

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 今日から、雅楽の稽古は新しい曲に入った。
 初心者の私にはよくわからない。
 だが、四十年ほど空手の稽古をしてきた経験から、闇夜に手探りであっても、歩き続けていれば前途に光明が射してくることがわかっている。
 だから、歩き続けるしかない。
 それも歯を食いしばるのではなく、鼻歌まじりで。
 稽古の帰途、運転しながら自分にそう言い聞かせた。
 今朝、畑を耕しに行った。
 畑指南役のS氏がいつもコーヒーを淹れてくださるのだが、決まってこうおっしゃる。
「休憩しながらやらなくちゃ。根を詰めてやると、畑仕事が嫌になっちゃうよ」
 畑仕事そのものが楽しいわけではない。
 畑仕事を楽しむことができるから、楽しいのだ。
 雅楽も同じことか。
 いや、人生だって。
 

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