忙しいときに限って、いろんな用事ができる。
ヒマなときは、電話一本かかってこない。
多忙は多忙を呼び、ヒマはヒマを呼ぶということか。
そう言えば、原稿が佳境に入ったときに限って、不思議と愚妻が原話を寄こす。
昨夜もそうだ。
道場にある仕事場で原稿を書いていると、愚妻から電話をかけてきて、
「夜は何を食べたい?」
とノンキな声。
「バカ者!」
と怒鳴ったのではケンカになり、執筆のモチベーションが落ちるので、ここはぐっと我慢して、
「そうだな、鍋がよかろう」
そして夜、帰宅してみると、
「鍋にしようと思ったけど、すき焼きにしたわ」
愚妻の電話はなんだったのだろうか。
「鍋」と「すき焼き」
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