歳時記

またまた痛風の発作である

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 昨日は前々から畑に行く予定にしていた。
 霜が降りる前に、白菜をヒモでぐるぐる縛っておかなければならないからだ。
 ところ、ノドの痛みに加えて咳(せき)である。
 夜、都内で打ち合わせがある。
 畑に行くと、とんでもないことになるだろう。
「わしは畑はパス」
 愚妻に告げると、
「もう、どうしょうもないわね」
 プリプリしながら、一人で出かけていった。
 愚妻は、私の風邪より白菜が大事なのだ。
 で、昨日はずっとベッドで横になり、咳もおさまったので何とか出かけることができた次第。
 ところが、帰途である。
 左の足首が痛み出したのだ。
 帰宅して見ると、何と赤く腫(は)れているではないか。
 痛風だ。
 毎日、痛風の薬を飲んでいるのに、これはどうしたことだ。
 そういえば、「薬を飲んでいても、半年くらいは、また発作がでることもあります」と医者が言ったのを思い出した。
「痛テテテ」
 私が訴えると、
「風呂に入って温めたら」
 愚妻がテレビを見ながら言う。
「バカ者。痛風は温めてはだめなのだ」
「あら、そう」
 関心のない顔で言うのだった。
 今朝、足首の痛みに難儀しながら、自室から階段を下りた。
 今年もあと三週間だと言うのに、何ともやっかいなことではないか。

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