不安定な天気が続く。
畑の草取りに行かなくては気持ちはあせるが、
「よし、明日は行こう!」
と決意した日に限って、朝から雨である。
「せっかく行こうと思っていたのに」
と恨(うら)めしく思いつつ、これと似たような気持ちを過去にいだいたような気がして、記憶をまさぐると、思い当たった。
馬券である。
レースが終わったあとで、
「あの馬券、買おうと思ったんだよな」
と、恨めしく思う、あの気持ちに似ているのである。
きっと人間は、何事においても「あと知恵」でくやしがったり、恨めしく思ったりするのだろう。
できれば人生においては、そうあって欲しくないものである。
「草取りをせねば」と気持ちはあせる
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