道場にホワイトボートがある。
空手だけでなく、稽古を引き金にして知的な刺激も与えることができればと思い、活用している。
たとえば小学生であれば、
「空手も勉強も集中力が大事だ」
という話しをしてから、『集中力』という字をホワイトボートに書き、
「集中力とは、力を中に集めるという意味で、〝中〟とは頭の中のことだ」
と私流の解説をして、
「集中力を高めるには、おしゃべりをしないこと。まず1分、それから3分、5分、10分とおしゃべりの我慢をしていけば集中力はつく」
と話して聞かせるわけだ。
で、先夜の稽古。
「準備体操の〝屈伸〟という意味は、〝屈〟と〝伸〟という字の組み合わせで」
と『屈伸』という字をホワイトボードに書いて説明し始めると、
「館長」
と小3の男の子が手を挙げて、
「この道場は公文教室ですか?」
この一言に子供たちがドッと沸いた。
おかげで〝講義〟はうやむやになってしまったが、それにしても絶妙のタイミングとシャープなジョークに、私は感心するばかりであった。
小学生、あなどるべからず。
私は肝(きも)に銘じた次第である。
子供のジョークに感心
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