歳時記

逮捕された石川議員の「生き方」

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 地検特捜部に逮捕された民主党衆院議員、石川知裕容疑者は、小沢幹事長の書生から金庫番、側近議員へとステップを踏んだ。
 その過程においては、小沢幹事長の逆鱗に触れ、小沢邸の玄関先で泣きながら土下座し、赦しをこうたこともあるという。
 そうしたお陰で、議員バッチをつけるまで出世したわけだが、その結果、〝小沢がらみ〟で地検に逮捕された。
 逮捕前、地検の厳しい追及に、
「もう耐えられない。死にたい。聴取にも応じない」
 と涙ながらに周囲に語ったという。
 石川議員の人生が狂ったのは、どこに原因があるのだろうか。
〝小沢だのみ〟であったことだ。
 小沢氏に嫌われたら、石川議員の政治家としての人生はなくなる。
 だから泣きながら土下座もし、地検との板挟みで苦しみ、そうして最後に逮捕された。
 小沢氏だから悪い、というのではない。
 特定の人間だけをたより、その人間の力を頼りに政界に生きていこうとした「生き方」が間違いであったろうと思う。
 自分の人生は、自分の力で生きていくものだ。
 だから、志(こころざし)の実現のため、死ぬほどの努力はすべきだと思う。
 だが、土下座をするという生き方は間違っていよう。
 なぜなら、土下座は人間としての尊厳の放棄であり、尊厳を放棄して、人生が幸せになるわけがないからである。
  

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