昨日、私の道場の秋期審査会を終えた。
子共から大人まで70名ほどの受審者だ。
審査するのは私のほか、支部の師範、本部指導員など4名。
試合ではないので、巧拙はともかく、一定レベルを満たしていれば合格とするが、それでも5名が11月末に再審査、迷いに迷って数名を合格とした。
本来、再審査という制度はないのだが、5名は茶帯クラスであり、また稽古も休まず来ているので、不合格にするのは教育的見地からよくないと思ってのことである。
迷った末の合格者も、「迷ったら合格」という教育的見地からそうした。
地位が人間をつくることはよく知られているが、段級も同じだ。昇段級するにつれ、それに見合った技量になっていくものである。
いや、このことは地位や段級に限るまい。
相手を「信用」すれば、信用に足りる人間になる。
「信頼」すれば、信頼に足りる人間になる。
だが、そうは思いつつも、
「相手が信用に足りる人間になるなら、信用しよう」
と、逆発想をしてしまう。
私の課題である。
審査会を終えて
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