歳時記

自分に対する懐疑

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 昨日は受刑者の面接のため、某刑務所へ行ってきた。
 保護司の役目とはいえ、受刑者に会うのはいつも気が重いものだ。
 受刑者に対してではない。
 自分は自由な娑婆にいながら、塀の中の人間に更正を説く自分に対して、気の重さをおぼえるのだ。
(おまえが、そんなエラそうなことを言えるのか)
 と責める気持ちもある。
 自分に対して懐疑する思いが、どこかにあるのだろう。
「みなさまの暮らしを守ります!」
 選挙候補者たちが声を張り上げている。
 そう言い切れる彼らは、たいしたものだ。
 とても私にはマネのできないことだから。

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