歳時記

駅前でウチワを配る

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 昨日は午後6時から駅前に立った。
 毎年7月は、法務省主唱の「社会を明るくする運動」が行われ、保護司である私はタスキを掛けて駅前に立ち、ウチワなどを配るわけだ。
 気持ちよく受け取っていただけると、私もうれしくなってニッコリ笑顔になるが、仏頂面でシカトされると、あまり気分のいいものではない。
 勝手に配っておいて、気分がいいも悪いもないものだが、我がことながら、
(人間ハ身勝手ナモノデアル)
 と、つくづく感じるである。
 それにしても、ブスッとしてシカトする若者に対しては、
(人生で損をするだろうな)
 と、つい思ってしまう。
 反対に、
「ありがとうございます」
 会釈し、ニコッとして受け取ってくれる若者に対しては、
(人生で得をするだろうな)
 と思う。
 自分の尺度から見た身勝手な評価であると承知しながらも、笑顔で他人に接することのできる人は、それだけで得をするということがよくわかる。
「笑顔」が得をするのではない。
 相手の気持ちを考えれば、おもわず笑顔で接するようになる。その気づかいが、相手の好感を得るということなのである。

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