歳時記

脊柱管狭窄症の恐怖

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 このところ、右膝の状態がよくない。
 脊柱管狭窄症のせいだろうか。
 3年前に発症したとき、神経根ブロック注射を打ち、いまもって痛みはおさまっているのだが、いつ再発するかわからないと医者にいわれていた。
 やばいのである。
 発症時のあの痛さはハンパでなく、歩けなくなってその場にしゃがみこんでしまった。それを何十メートルかおきに繰り返しつつ、歩く。
 楽じゃないのだが、
「死は必然。なんの恐れることがあろう」
 とエラそうなことを口にしている手前、脊柱管狭窄症で狼狽したのではみっともない。
 そこで、
「歩けなくなったら、歩かにゃええがな」
 とニコニコニ笑顔で嘯(うそぶ)く私なのである。
 そんな先日のこと。
 学連の知人から、全日本学生空手道選手権の招待状を頂戴した。
 お礼のメールを出すと、すぐに返信がきて、
「実は小生、脊柱管狭窄症で手術をいたしまして、云々」
 と書いてあるではないか。
 何と!
 私は再度、メールを出して、
「手術について、もうちょっと教えて下さい!」
 とSOSを発したという次第。
 まさに知人のメールはグッドタイミングが、果てまた手術の予兆か。
 なんともイヤな気分なのである。

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