「サルは木から落ちてもサルだが、政治家は選挙に落ちればタダの人」
これまで、そう思っていた。
でも、違うのではないか、と最近は思うようになった。
橋本徹(大阪府知事)、東国原(宮崎県知事)、石原慎太郎(東京都知事)、これに森田健作(千葉県知事)を加えてもいいだろう。
彼らは、ホメられようが叩かれようが、話題になればなるほど名前があがり、選挙に落ちても決してタダの人にはならない。
いや、タダの人どころか、その後の人生はバラ色だろう。
橋本氏は人気弁護士に、石原氏は作家の大御所に、東国原、森田両氏はタレント業に講演業にと、それぞれ〝本業〟で引っ張りだこになる。
これが「兼業政治家」の強みで、「専業政治家」はそうはいかず、相変わらず選挙に落ちればタダの人になってしまうというわけである。
この「兼業」という生き方は、私たちも大いにマネすべきではないか、と彼らを見ていて思うようになった。
経済成長時代は〝この道ひと筋〟が美徳とされたが、大リストラの時代になってみれば、他につぶしがきかないということことでもある。
ワークシェアリグという言葉が用いられるが、これからの時代は「自分自身においてワークシェアリング」をしておく必要があるだろう。
リストラされたり、不景気でメシが食えなくなったら、すぐに次の仕事にチェンジしていくのだ。
そう簡単ではないし、普段からそれなりに努力も必要だが、人生を楽しく生きていこうと思うなら、そうするしかないだろう。
自分自身をシェアリングするなら、とりあえず趣味を持つのがいいように思う。
それも、漫然と楽しむのではなく、本気で取り組むのだ。
そうすれば、「芸は身を助けく」と言うがごどく、そこになんらかのチャンスが見いだせるだろう。
価値観の多様化とは、要するに何でもありの時代であるということなのである。
自分自身をシェアリングせよ
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