歳時記

麻生総理を〝反面教師〟とせよ

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 麻生内閣の支持率急落は、周知のように麻生総理の指導力の無さが原因である。
 解散するために登場したはずなのに、景気の非常事態ということで、解散を先送りにしたことから優柔不断のイメージができてしまった。
 麻生内閣がつぶれても私には関係がないが、早期解散を躊躇した麻生総理の煮え切らない態度は、大いに学ぶべきことがあるだろう。
 まず、予定どおり11月解散、総選挙に打って出ていたらどうだったろうか。
 勝てば「さすが麻生!」と賞賛だ。
 惨敗すれば、
「この経済非常時に解散するバカがいるか」
 クソミソに言われて即刻、退陣である。
 では来年、解散・総選挙ならどうか。
 勝てば、
「麻生のヨミはさすがだ」
 賞賛である。
 圧勝でもすれば、
「軽薄に見えるが、実は深慮遠謀の政治家だったのだ」
 評価はガラリと変わる。
 惨敗すれば、
「だから予定どおり11月に解散すればよかったのだ」
 つまり、いつ解散しようが、勝てば賞賛、負ければ非難というわけである。
 野球にたとえて言えば、1点差で負けている9回裏、ツーアウト満塁。一打逆転サヨナラの場面で、麻生総理が代打で登場したようなものだ。
 麻生選手は、打ち気満々でバッターボックスに入った。
 と、その瞬間、
(打って凡打になればゲームセットになっちまう。ヤバイぜ。ここは球を選んで〝押し出し〟という策もあるんじゃないか? 同点にして、なおツーアウト満塁となれば、オレの責任は果たせる)
 弱気の虫に屁理屈がくっついて、麻生選手の打ち気はそがれた。
 そこを見透かしたか、ど真ん中の直球が立て続けに2球。たちまちツーナッシングに追い込まれ、
「なんで、あの球を打たねぇんだ!」
 と非難されているのが、現在の状況だろう。
 ただし、ここで留意すべきは、「なんで、あの球を打たねぇんだ!」というのは結果論。
 果敢に打って出てヒットなら、
「よくやった!」
 賞賛の嵐。
 ところが凡打であったなら、
「なにやってんだ! じっくり球を選ぶべきじゃねぇか!」
 非難囂々である。
 あるいは、四球を選んで押し出しになれば、
「よく球を見た!」
 見送り三振となれば、
「バッキャロー! ビビらねぇで、一球目から打って出るべきだろッ!」
 非難囂々。
 11月解散と同じく、すべて結果論であり、勝てば拍手喝采、負ければボロクソ。
 ただ、日本人のメンタリティーとしては、同じ負けるにしても、「潔(いさぎよ)さ」を尊ぶ。
 座して死を待つより、積極的に仕掛けて討ち死にするほうを美化する。
「死中に活を得る」
 という、その勇気をホメたたえるのだ。
 麻生総理はここを読み違えたために、支持率は急降下したのである。
 私たちも、このことは肝に銘じるべきだろう。
 迷ったら、果敢に打って出るのだ。
 勝てば賞賛。
 たとえ負けたとしも、周囲はその度胸と気概を評価してくれるのである。

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