「太陽光パネル発言」で、菅総理が陳謝だそうだ。
パネル発言とは、パリで開かれた経済協力開発機構(OECD)設立50周年式典での演説でブチ上げた「約1000万戸の屋根に太陽光パネルを設置」というやつだ。
演説草稿には盛り込まれておらず、首相が急きょ付け加えたものだったそうで、これに閣内で不満がくすぶっているというが、次の二人の発言をどうとらえるか。
中野寛成国家公安委員長は、
「重大な発言をされる時は事前に閣僚と情報や意識を共有すべきだ」
と菅総理をたしなめた。
一方、首相の〝女房役〟の枝野官房長官は、
「積み重ね型の議論でなく、首相の強いリーダーシップで方向性を打ち出すやり方も、重要な課題で方向性を変えるには重要だ」
と擁護した。
ボトムアップか、トップダウンか。
正反対の意見だが、どちらも「一理」ある。
つまり、何事においても「理屈」は、あとからくっつけられるということだ。
いよいよ内閣不信任決議案が出されるようだ。
谷垣にも、菅にも、小沢にも、鳩山にも、ついでながら東電にも、みんな「一理」ある。
天下国家だけでなく、市井に暮らす私たちの行動においても、それは同じこと。
「盗人にも一分の理」とは、何とも含蓄に富んだ諺(ことわざ)ではないか。
誰もが「自分は正しい」
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