昨夜は編集者3人と一杯やった。
宗教の話からヤクザ、夫婦論まで話題は尽きず、楽しい一夜であった。
「生きにくい時代」ということで3人の意見は一致したが、ではこれに対処する企画となると意見は分かれる。
すなわち、
「励ますのか」
「なくざめるのか」
ということである。
実生活においては「励まし」と「なぐさめ」はセットで考えるべきだが、一冊の本となると、両者の混合は難しいだろう。
だが、「生きにくい時代」と言うけれど、これまで「生き易(やす)い時代」があったのだろうか。
人間は太古の時代から、人生に抗(あらが)うようにして生きてきたのである。
すなわち「生きにくい時代」が常態であるなら、「生きにくい時代」は存在しないということになる。
だから現代は、決して「生きにくい時代」ではない。
むしろ「死ぬのが難しい時代」と言うべきではないか。
これから「長寿の悲劇」は加速することだろう。
医学の進歩とは何か、考えさせられるのである。
死ぬのが難しい時代
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