歳時記

酷暑の墓前

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熊本地震の被災者の方々のことを思えば、暑い暑いとは言えないが、やっぱり暑い。

先日、納骨のお勤めで霊園に出かけた。
いつものとおり、早めに行って墓の所在を確認する。
HPで霊園の案内図を確認して行きはするのだが、施主の勘違いや誤記で区画番地が違っていたことがこれまで3度ある。
だから、事前に墓を確認するのだ。

だが、この酷暑。
日傘をさしてはいるが、クルマから降りてうろうろ墓所を確認しながら歩いていると、汗が頭から滝のように流れてくる。
霊園は墓石が熱を持っているため、吸い込む空気が熱気を持っていて、熱中症がヤバイのだ。

そんなことを考えながら墓を見つけ、急いでクルマにもどってエンジンをかけ、クーラーで涼んでいると
「ハクション!」

クシャミが出る。

法衣の下に着た白衣と襦袢と下着が、汗を吸ってびっしょり。
クーラーで冷やすものだからクシャミになる。
読経の最中に「ハクション」はヤバイので、クーラーを弱めて体調を整える。

そうして、開式20分前。
参列者がそろったので、早めに始めようとしたら、なんと高齢の女性施主が軽い熱中症になったのである。
大事をとってクーラーを効かせたクルマで休んでもらい、施主抜きでの法要になった次第。

まだまだ酷暑は続く。
一般企業の作業現場では夏場の働き方改革が進められているようだが、坊主業界でそんな話が出ているのかどうか寡聞にして知らない。

そのうち、「高齢の僧侶は霊園でのお勤め禁止」なんてお触れがギョーカイで出るのではないかと、マジに思う今日この頃なのである。

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