前もって予定が入れられない。
葬儀がいつ入るかわからないからだ。
「友引」は火葬場が休みなので、予定はこの日の午前中か、前日の夕方に入れることにしている。
で、昨日朝。
法務が入らなかったので、急遽、『ゴッホ展』に出かけることにして、
「行くぞ!」
愚妻に言ったら、
「腰が痛い」
身体を曲げ、ヨロヨロとしている。
膝痛に加えて腰痛である。
とてもじゃないが、上野公園を散策できる雰囲気ではない。
しょうがないから、鍼灸整骨院へつれて行った。
乳ガンの手術をしてからというもの、服用している薬の影響だろうが、体重も落ち、頬もこけ、ヒザが痛いだ、腰が痛いだのと一気に歳を取ったようだ。
大病は恐いものである。
「おい、婆さん」
「なによ、爺さん!」
こういうときは腰痛に関係なく元気なのだ。
ともあれ、そんなことで昨日は鍼灸整骨院へ連れて行った。
初めての治療院だったが、これが効いたのである。
昨日は「ちょっと楽なった」と言うほどだったが、今朝は、
「ほら、腰が立っている!」
痛みが引いたと嬉々として、
「あなたも腰が痛いときは行きなさいよ」
ノンキなことを言っている。
来週も治療に行くので、愚妻の腰痛は何とかなるだろう。
ゴッホ展がまさか鍼灸治療院になるとは思いもよらなかった。
明後日は通夜が入り、金、土、日と法務が続く。
原稿も遅れて押せ押せになっている。
ゴッホ展はあきらめよう。
紅葉も行けなかった。
ブックリーダーの「キンドル」を買ったのに、忙しくて梱包も解かないままだ。
ヒマなはずなのに忙しい。
今年もあと三週間。
来年こそは「ライフワークバランス」を考えようと、自分に言い聞かせるのだ。